鶴見川の「ぼら」フライフィッシングから始まった

2013年の春
確か・・・
5月連休明けだったと思う。
天気の良い日に鶴見川の土手をジョギングをしていた。

いつもの水門を通りかかった時、フライをやって居る人がいた。
何気なく近づいて

「何釣って居るのですか?
フライは何ですか?」

「鯉
パン・フライで釣ってます」

ふ~ん。

何となくフライフィッシングの釣りが気になり、
しばらくした、ある日、
「ちょっと出かけて来る」
と言って鶴見川の水門へ釣りに出かけた。

久し振りの釣りなので、
なんか、タックルを間違えたようだ・・・
5番を持ってきた積りだったけど、
水門で組み立てたら4番だった。

何が当たりフライなのか変わらないまま釣っていたら
対岸で凄い光景が・・・

次から次に「バシャ」「バシャ」と音を上げて釣っている人がいる。
しかも、でかい!

対岸から見ても50~60cmはある。
なんとも凄い!

なりふり構わず対岸に走って
「済みません
鯉ですか~?」

「いや、
ボラです」

「?
うん?
ボラ?
ボラって海にいるんじゃないの?
ぼら~???」

それにしてもでかい!
暴れているし、ファイトが凄い。
だから、餌=フライが何なのかが非常に気になる。

フライフィッシングは疑似を使う。
その疑似が、今、目の前に流れている川の中にいる
本物の水生昆虫と同じならば釣れる可能性が一段と高くなる。
だから、疑似=フライが気になる・・・

釣り人は何となく人の良さげなお年寄りなので、
勇気を出して聞いてみた。

「何のフライを使っているのですか?」

釣り人ならば分かると思うが、
何の餌を使っているか?
即ち「フライの種類」は普通は聞かないのがマナーというか、
釣り人のプライド?
まあとにかく余り直接聞く人はいない。

そうしたら
「ああ、いいよ
黒の「ピューパー」
これが基本だね」

サイズは10番って感じで小さい。
でも渓流用の針ではなく丈夫そうな太さだ。

「作るのは簡単だよ。
黒のスレッドを撒くだけ。
最後にアイの近くに白のエアロを少しつける。
まあ、ピューパーの殻を演出するって感じかな~」(釣り人)

「え~、こんなので60cmもある魚が釣れるのですか?」

「まあね~
ロッドの番手は6番位が良いよ」

この釣り人が、その後、僕の「水門の師匠」となる猿さん

もう70歳は超えていると思う。
実はこの親父さんが本当に狙っていたのが「すずき」だったのです。
またまたボラが入っていたから
ボラを釣り上げていたけど、真の狙いはすずき、
そう、シーバスだったのです。

こんな出来ごとから
「晩節のシーバス狂い」が始まったのです。

 

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