2015年5月31日
この時期のシーバスは、明け方からオープンに回遊しているシーバスを狙い、
日が昇ってからは日影が出来るから、ストラクチャー(障害物)のシェード(影)にフライを打ち込んで行く。
使うフライは基本的に「イワイミノー」なのだが、
僕は、いつものことながら「宮坂スペシャル」を作って乗りこんだ。
朝一番、この宮坂スペシャル=イワイミノー・ポッパーでオープンエリアを探ったのだが、
最初のエリアは余り魚影は濃くない。
相方のKさんは開始5分で釣りあげたので、
居ることは居るのだが、
なぜか俺の竿にはかからない。
回遊しているシーバスは、水深数メートルから餌となるイワシを探している訳なのだが
なぜか水面に浮かんでいる「白い棒」の様な「イワイミノー」に
興味を示し上に浮かんでくる。
人間の合理的な考えからすると、
水面を泳いているイワシの群れを追いかける方が、
効率良く餌を食べられると思うのだが、
そこは人間様とは違う野生の種族の不思議なところで、
なぜだか、好奇心を呼ぶ「何か」があるのだと思う。
コノシロを餌にしてシーバスを狙った時にも
「なんで群れで泳いでいるコノシロではなく、
水面近くをフラフラしている魚に興味を抱くのか?」
これを不思議に思ったのだが、
これと同じことが、オープンのイワイミノーにも思う
最初のオープンは余り魚の数は多くない。
後で竜ちゃん(升田キャプテン)が
「あそこは、数は出ないけど、大物が回遊する場所なんですよ。
だから、朝一は、あそこが良い。
ボイルしている姿でも70cm以上は確認したから、
大きいのがいるよ」
と言っていた。
1時間位狙ったけで、大物は来なかった。
いや、中くらいのも、小物も来なかった。
ボートの周りでボイルが起こる。
そのボイルに向かってフライを飛ばす。
引く、引く
ポッパーだから「ぼこっ」「ぼこっ」という感じで
音を立てながらフライは船の方に寄ってくるのだが、
肝心のお魚さんは追ってこない。
このオープンの釣りは、「存在感が大切」と言われている。
水中からシーバスが「うん?あれはなんだ?」と思って近づくことが、
釣りあげの最初の1歩な訳で、
存在に気が付かれないと、その後のプロセスはない。
日が昇るとオープンで回遊していたシーバスも
身を隠す障害物の移動して
目の前を通るイワシを狙う。
だから、障害物の陰にフライを投げる。
壁の下の影に投げる。
がぽっ!
「出た~」
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